2024年5月4日土曜日

雨の槍平往復

山行日 2024年4月29日(月)−30日(火)

ここ数ヶ月、全く山に行けていない状態でストレスは溜まるばかり。
ようやく山に行ける状況になり、春山へ行こうと思ったもののこの冬ほとんど雪山に行ってない状態。こんな状態で行ける場所を考える。新穂高から入山して槍平でテント張って槍ヶ岳往復くらいやったら行けるかなぁと。

登山指導センター。山スキーのため双六方面へ行く単独の人とちょっと会話。というのもピザを持っていたので「山でピザって...?」と質問するとフライパンと蓋さえあれば簡単に調理できますよ、と。フライパンは山の中に持って入ったことないなぁ。使わずに倉庫に眠ってるなかなか上等なフライパンを思い出す。機会があればやってみよう。


穂高平避難小屋到着。冬季避難小屋として使える。帰りの雨降りの中、土間だけ借りて休憩させてもらいました。


白出沢に到着。渡った先の上陸場所が50mほど上流に変わっていた。元の場所を見ると、斜面が崩れていた。数年来ないと地形が変わる。


白出沢を渡ってから3、40分進んだところで突如現れた新しい沢、と思ったら「ブドウ谷」だった。去年の7月の大雨で崩れたとか。土砂崩れの跡がすざましかった


沢を渡り切ったところ(滝谷側)から上流を撮影。白出沢にしろ、ここにしろ、地形が変わる時間の間隔が短くなっていると思う。異常気象のせいだろう。


滝谷出合。この時期、槍平小屋は営業していないので橋はかかっていない。自分たちで渡れるポイントを探す。それができないのであれば小屋開き前や後に入山しないほうがいい。
伏流水になっているわけではなく、水量が少ないので沢の流れが写真に写ってないだけ。

このあたりから下山する人とすれ違いが多くなる。と、その中に知り合いの子がいた。向こうが気づいてくれて声をかけてくれた。この子とは去年の下の廊下でもすれ違ってる。よく会うね〜と言って少し話をする。なんだかエライなところを1人で周ってきたらしい。いやぁ、すごいな。


槍平到着。スキーヤーの人が多いのに驚かされる。しかし雪が少ない。滑れたんかな?

で、天気に話は変わる。この日の夜中から天気は下り坂。とはいえ、5月1日の天気がよく、翌日30日が少々の雨なら槍往復しよう、と考えていた。
雨が降るなら、と冬季小屋を利用することに。午後2時過ぎには最後の単独の人が頂上から戻ってきて、天気が悪くなるので、といって下っていった。結構しんどそうだったのでちょっと心配したけど、ニュースになっていないので無事下山されたんだろう。

外でお茶してるとどよよ〜んとしてきた空

ラジオで午後7時前のニュースを聞く。気象予報士が30日と1日の天気をわざわざ川柳にして予報していた。「明日南岸、明後日北の低気圧、はさみうちで云々」
わざわざ川柳にしてくださってありがとう。とても分かりやすい。ということで1日も天気が悪いと言うことで、翌日の頂上往復はやめにして下山することに。

寝る準備をしていたけれど、だんさんが「それやったらもっかい酒盛りや。荷物減らしていこ」とシュラフから出て2次会開始。

耳栓をして寝ていても夜中の2時くらいにえらい雨の音に目が覚めた。

翌朝5時起床、雨降る中7時出発。ただ、激しく降る頻度が夜中に比べて少なくなってきたのが救い。止み間も出てきた。

滝谷が見えてきた。お、滝谷か、と手前の沢を渡り森の中を通り滝谷の沢に入る。
わ、忘れてたぁ〜〜



雨が降ると滝谷は簡単に雑炊、いや増水することを。昨日と打って変わってマシマシの水量。
昨日渡った岩は水没。渡れそうなとこをストックでツンツン突いてみるが深い上に流れが速すぎる。
過去、夏に無理に渡ろうとして亡くなった人がいる話を思い出す。
渡るポイントを探して上流へ。目印のリボンがある場所から150mほどでドボンせずに渡れる場所を見つけた。ほっと安心。

滝谷の避難小屋に入ってちょっと休憩。

この後、例の崩れたブドウ谷を通過、白出沢を通過して無事林道の安全地帯へ。
ブドウ谷付近で単独の若い人とすれ違ったけど、彼、大丈夫なんかなぁ?なんか登山とはちょっと違う格好をしていて...。林道に出てから単独のスキーヤーの人とすれ違ったけど、色々と聞かれて答えられるだけ答えたけど役に立ったかな?

降ったり止んだりの中、新穂高温泉の駐車場に戻った。普通は雨降りの登山はほんっま嫌やけどなんか楽しい2日間やった。

駐車場付近に咲いてた花
シロバナエンレイソウ

ネコノメソウ(ミネズネコノメソウ)
グラデーションが不思議でペンキで塗られたのかと思った

ヤマブキ(おそらく)